これからのITインフラはどうなっていきますか。
T.M : 先ほどの話にもつながりますが、ITインフラは電気やガスと同じような存在なので、良くも悪くも大きく変化しないと思っています。
開発分野ではパソコンやスマホ、AIやロボットなど、それぞれに適したプログラミング言語がありますし、これらは流行り廃りに大きく影響されるものだと思います。
けれど、私たちの扱うサーバやネットワークは入れ物であったり通り道なので、あまり変化はないというわけです。
Y.W : 確かに。けれど一方で、存在そのものは変化しないだろうと思うものの、入れ物や通り道のあり方は変化していますよね。
例えばここ最近のクラウド技術の広がり方とか。
T.M : あー、確かに!そういう意味ではその通りだと思います。
サーバのスペックが現状のシステムに追い付かなくなれば、新たにサーバを増築したり更改したりしますが、そもそもクラウドを使って構築を行えば、こうした泥臭い作業からは解放されます。
特に最近はテレワークの増加やアプリケーションの多様化も相まって、ますますクラウドが重要になってきていますよね。
Y.W : そうそう、柔軟性の高いシステムが増えてきているということ。
サーバ分野だけじゃなく、その柔軟性を無理なく実現するための新しいネットワークの形も生まれて来はじめ、
それがゼロトラストの概念だったり、高速無線LANの拡大だったりしますよね。
インフラの根幹は変わらなくても、やっぱりエンジニアとして必要とされる技術領域はどんどん大きくなっていっているように感じます。